飛行機撮影の中でも、旅客機は特に人気のあるジャンルです。
滑走路を疾走する離陸機、ふわりとタイヤが地面に触れる着陸機、ターミナルに佇む機体など、さまざまなシーンで撮影が楽しめます。
しかし、旅客機は高速で移動するため、カメラの性能と撮影テクニックが求められます。

そこで今回紹介するのが、Canon EOS R6 Mark II。
進化したAF性能、圧倒的な連写速度、高感度耐性を兼ね備えたこのカメラは、旅客機撮影に最適な一台です。
本記事では、その性能を徹底解説しながら、撮影におすすめのレンズや作例を紹介します。
EOS R6 Mark IIが旅客機撮影に向いている理由
高精度なAF性能・「乗り物検出」機能

EOS R6 Mark IIの最大の魅力は、デュアルピクセルCMOS AF IIによる高精度なオートフォーカス性能です。
特に「乗り物検出」機能を搭載しており、飛行機の機体を的確に認識し続けることができます。
この機能を活用すれば、離陸する旅客機の機首をしっかり追従したり、着陸時のタイヤスモークを捉えることが容易になります。
特に、連写と組み合わせることで、一瞬の表情の違いまで細かく記録することが可能です。


最大40コマ/秒の超高速連写

旅客機の撮影では、一瞬の動きを切り取ることが重要です。
特に、離陸時のダイナミックな角度や、着陸時に発生するタイヤスモークなどは、ほんの数秒間の出来事。
EOS R6 Mark IIは、電子シャッター使用時に最大40コマ/秒の超高速連写が可能なため、この一瞬の動きを逃さず撮影できます。
また、RAWバーストモードを活用すれば、シャッターを押す前の瞬間も記録できるため、「決定的なタイミングを逃した…」というミスを防ぐことができます。


常用際高感度は102400

飛行機撮影は日中だけでなく、夜間や早朝の滑走路、雨や曇りの日の撮影など、光量の少ない場面でも行われます。
そのようなシーンでは、ISO感度を上げる必要がありますが、高感度耐性が低いカメラではノイズが目立ちやすくなります。
EOS R6 Mark IIは、常用ISO 102400(拡張204800)に対応しており、暗所でもノイズを抑えたクリアな撮影が可能です。
さらに、ボディ内5軸手ブレ補正が搭載されているため、手持ち撮影でも安定した写真を撮ることができます。


作例で使用しているレンズ
RF24-240mm F4-6.3 IS USM
飛行機撮影では、シーンごとに異なる画角が求められることが多いですが、その点でRF24-240mm F4-6.3 IS USMは非常に優秀なレンズです。
広角24mmでは空港の滑走路全体や背景の風景を活かした撮影ができ、一方で望遠の240mmまでズームすれば、タキシングする飛行機のディテールを大きく捉えることができます。
特に、空港の展望デッキや撮影スポットから旅客機を狙う場合、このレンズ1本でさまざまな構図の写真を撮影できるのが魅力です。
まとめ
EOS R6 Mark IIは、AFの乗り物検出、高速連写、高感度性能を兼ね備え、旅客機撮影に最適なカメラです。離陸・着陸・タキシングといったさまざまなシーンを、シャープかつダイナミックに記録できます。
また、夜間の撮影や悪天候時の撮影にも対応できる高感度性能を備えており、昼夜を問わず飛行機撮影を楽しむことができます。
ぜひ、EOS R6 Mark IIを使って、旅客機の魅力を存分に撮影してみてください!