当日でも安いANAスマートU25
今回の搭乗記は、神戸発ではあるが、神戸で用事があったわけではない。観光もしていなければ、撮影も展望デッキのみで少しした程度。
では、なぜ神戸空港を選んだのかというと、前日に伊丹空港へ撮影に行ったのでだが、復路の飛行機で窓側を予約できずなかったため、比較的伊丹空港から近い神戸空港を選んだのである。
スマートU25を利用し座席数も制限されていたので、やむを得ずの選択となった。
スマートU25とは、満12歳以上25歳以下が利用できる当日限定の割引のことで、普通運賃の約半額程度で航空券を購入することができる。
詳細について知りたい方は、こちらの記事を読んでほしい。
フライトレポート
搭乗機材の紹介
今回搭乗する飛行機は、B767-300ER(JA622A)。
プレミアムクラスは35席(2-1-2)、普通席は167席(2-3-2)ある国際線仕様機材。
ANAのB767はこれまで何度か搭乗したことがあるのだが、ウイングレット付きの国際線仕様機材は初めてで、ANAのロゴが書かれたウイングレットがとてもかっこいい。
ちなみに、このJA622Aは記念すべき1000機目のB767で2011年から運行されているベテラン機材である。
航空会社 | ANA |
便名 | NH416 |
出発空港 | 羽田空港(HND) |
到着空港 | 神戸空港(UKB) |
出発予定時刻(実際) | 21:15(21:14) |
到着予定時刻(実際) | 22:30(22:50) |
機材 | B767-381ER(JA622A) |
座席 | 33A |
出発スポット | 4 |
到着スポット | 62 |
巡航高度 | 29000ft |
座席の紹介
使用機材の到着が遅れたが、ANAスタッフの努力もあり時刻通りのボーディング。
早速、座席の紹介をしていきたい。
電車もそうだが、飛行機内ではリクライニングを使用する時は後ろの人に一声かけることが暗黙の了解である。しかし、このB767ではその必要がない。
なぜなら、この座席ではシートを倒さずに座席をリクライニングさせることができるからである。これは非常にありがたい。
また、各席に9インチのタッチパネル式液晶モニターとモニターを操作可能なリモコンが備えられている。
国内線のほとんどの機材では、機内Wi-Fiを使用することができるのだが、この飛行機のように国際線仕様機材では機内Wi-Fiを使用することができない。
その代わりに、モニター内のコンテンツでフライト時間を過ごしてもらうというといった形である。
利用できるコンテンツは以下の写真の通り。
モニター右下には、USB-A端子がありケーブルを持参することで飛行機機内でもスマホの充電が可能。
座席左のアームレストには、航空機用のヘッドホンジャックとリクライニングボタンがある。
また、座席下にはユニバーサルタイプのAC電源が搭載されているため、その他の電子機器の充電も可能。
全体的に塗装はげや破れ箇所が見られ年季の入った機材ではあるが、それらはこれまでの多くの乗客を運んだ証であり頑張りとも言える。
搭乗率は3~4割ほどのため、乗客の乗り込みも短時間で終了。
いざ、プッシュバック。
定刻通りの出発
21時14分、飛行機は定刻よりも1分ほど早くプッシュバックを開始。
グランドハンドリングスタッフに見送られながら、神戸空港に別れを告げる。
CF6の力強いエンジン音を轟かせながら飛行機はドッカンあがり。
離陸滑走中のA側座席は、海しか見えないため景色を見ることができなかったが、旋回後は兵庫県の美しい夜景が見え夢中にシャッターを切った。
上空待機で大回り
飛行中、モニター内のフライトマップを見ていると飛行機はドンドン南下。
しばらくしたら、羽田空港混雑の影響で上空待機を命じられているとパイロットの方からアナウンスがありその理由に納得。
一般的な乗客であれば、嘆くところではあるが、飛行機に長く乗っていたい私としては心の中で喜びの叫びを上げた。
簡易的なドリンクサービス
ドリンクサービスは、気流が不安定なこともあり、簡易的な形態での実施。
カートではなくトレーで行われ、飲み物が欲しい人が紙コップを受け取るというもの。
76Eの座席では、テーブルを収納した状態でもドリンクホルダー使うことができる。
特に国内線は飲み物を飲むくらいでしかテーブルは使用しないので、この仕様はとても有り難い。
しばらく、窓の外を忍者レフを使用して撮影しているとCAさんから声をかけられた。
どうやら忍者レフを初めて見たみたいで、それが何なのかを聞いてきた。
そして、このようなお土産までもらってしまった。
CAさんと飛行機の話題で盛り上がっていると、飛行機はあっという間に千葉県上空に入る。
羽田空港へ降下
B滑走路(22)への着陸の場合、本当はK側座席がおすすめ。
なぜなら、着陸直前はスカイツリーやゲートブリッジなど東京を象徴するようなランドマークを見ることが出来るからである。
これに対してA側座席では、今どこを飛んでいるのか窓の外を眺めているだけでは分からない。私もフライトマップを参照しながら撮影してみたが、今何が見えているのか詳細は不明。
恐らく千葉県蘇我あたりではないかとは思うが。
夜のコンテナは、昼間の見え方とは異なりLEDライトがカラフルさをより強調してくれる。
このコンテナが見えるとあっという間に羽田空港へ着陸。
遅延はあったもののフライト時間は、1時間と20分ほど。
短距離路線で高度が低く夜景を楽しめる一方で、もう少し飛行機へ乗っていたいと思う名残惜しさが残ってしまう旅となった。