今年の4月にできたばかりのソラムナード羽田緑地に撮影にいきました。
実はすでに日中にここで飛行機撮影をしたことがあるのですが、夜はなかったので今回初めていきました。
着陸直前とはいえ飛行機はかなりの速度で目の前を通り過ぎます。この場所は暗く機体を明るく映すためには、設定をかなり追いこむ必要があります。
しかし、私が撮影で使用している高倍率ズームレンズで望遠端の解放F値は6.3。ISOを上げても限界があります。
2分に1回離着陸が行われる羽田空港とはいえ、1枚1枚確実に撮影したい私。
私はよくこう言った場面では、2つの作戦で撮影に挑みます。
一つ目は、シャッタースピードはできるだけ稼ぎアンダーで機体をシルエットにすることです。
もちろん、ただアンダーでとっては飛行機は映らないので、背景が明るい部分を狙います。そうすることで暗闇を飛ぶ飛行機の姿を浮かび上がらせることができるのです。
二つ目は、ロゴライトが点灯している飛行機を狙うことです。
最近はロゴライトを消している飛行機が増えてきておりなかなか撮影が難しいのですが、ロゴライトが付いていることで見る人にどこの航空会社かのヒントを与えることができます。
私は、こう言ったシルエットの飛行機写真がとても好きです。シルエットとは言っても機体全てを黒潰れさせない写真。
なぜなら、見る人の想像を掻き立てることができるからです。機体のペイントがはっきりわかるような写真を良いのですが、その写真は単なる記録写真に過ぎずSNSで流れてきたとしてもじっくり見ずに流してしまいます。
私が撮影で心がけていることは「何だこれは」と見る人に思わせる写真を撮影するということです。
写真では全てを伝えず。見る人が自由に写真に写っているものや想いを想像していいのです。
このようにこの「羽田を歩く」では撮影スポット紹介というよりかは私の写真論的な話になっていきそうです。今後も、よろしくお願いいたします。