飛行機を撮っている人では必ずと言っていいほど行う流し撮り。
シャッタースピードがいつもよりも低速で、ブレやすく難しいですよね。
この記事では、飛行機写真における流し撮りのやり方やコツについて紹介していきます。
設定編と実践編に分けて解説していますので、それぞれのレベルに合わせて読んでいただければと思います。
【設定編】流し撮り
カメラの設定
ここからは、流し撮りをするためのカメラの設定について解説します。
流し撮りのシャッタースピードは、背景をどれだけ流すかによっても変わってきます。
また、撮影する時間帯や離陸機、着陸機によってもシャッタースピードは変わります。
1/400秒くらいでも背景は流れるので、自分ができそうなシャッタースピードから始め、少しずつシャッタースピードを遅くしていきましょう。
絞りはF8〜11あたりにがおすすめです。
しかし、順光の場合は難しいと思うのでその時はF14~18あたりまで絞り込んで問題ありませんが絞りすぎると回析現象によって画質が劣化してしまうため注意が必要です。
ISO感度は、できるだけ低く設定をしたいですね。シャッタースピード→絞り→ISO感度の順に設定を決めたいので、最後はISO感度で明るさに合わせるようなイメージです。
夜間の流し撮りのおすすめのシャッタースピードは、離陸機は1/20秒以下、着陸機は、1/10秒以下です。
できる方は、より遅くしてもいいのですが、失敗カットを減らすためにこのくらいのシャッタースピードが速いシャッタースピードの方がいいでしょう。
絞りは基本的に開放を使用し、ISOは6400以上です。
ISO感度については、低くする方がノイズが減るのでいいのですが、その分シャッタースピードを遅くする必要があり、失敗しやすくなってしまいます。
ノイズについては、現像ソフトで綺麗に消すことができるので被写体を確実に撮影することに注力を置きISOはガンガン上げて撮影しましょう。
ノイズの除去方法については、こちらの記事を参照してください。
作例にカメラの設定も記載しているので、ぜひ参考にして下さい。
【実践編】流し撮りのコツ
ここからは、実際にどのように流し撮りをしていくのかを紹介していきます。
手ブレ補正はON
まずは、カメラとレンズの手ブレ補正はONにしましょう。
流し撮りは、スローシャッターで撮影するため普段の撮影よりもブレやすいので手ぶれ補正を使いましょう。
三脚を使用する場合は、しっかり固定されており、手ブレ補正が悪さをしてしまう可能性があるため手ブレ補正はOFFにしましょう。
立ち方がポイント
流し撮りをする際は、足を肩幅に開き、流す方向に予め身体を向けます。
流し始めるタイミングは、体を少し捻った状態になり流す際の体の動きがスムーズになります。
正面でシャッターを切る
低速シャッターを切るため、横長の被写体は特に前後のブレが起こりやすいです。
そのため、カメラと被写体の前後の距離が等しい場所で、シャッターを切ると前後のブレを防ぐことができます。
ファインダー内にグリッド線を表示
ファインダー内にグリッド線を表示できるカメラは、グリッド線を表示させましょう。
おすすめは、9分割+対角線表示です。
対角線については、流し撮りでは使用しませんが、構図を作る上では非常に重要な役割を果たします。
9分割を表示させたら縦線に飛行機の機首またはコックピットを合わせ、縦線と機首がずれないようにカメラを振っていきます。
これによって、カメラの振る速さと飛行機の動き(速さ)を合わせることができ失敗写真を減らすことができます。
まとめ
この記事では、飛行機写真における流し撮りのやり方を紹介してきました。
始めのうちは1/400秒くらいから練習し慣れてきたら、徐々にシャッタースピードを遅くしていくと良いでしょう。
慣れてくると、タキシングしている飛行機であれば1/5秒くらいで流せるようになります。
そして、流し撮りはとにかく数をこなすことが重要です。数をこなせば、感覚ができ失敗の枚数が自然と減っていきます。
気になることや分からないことがあればコメントやインスタのDMなどで教えてください!!