今回の記事は飛行機初心者の方へ向けた飛行機写真におけるカメラの設定方法を解説する記事になっていますので、中級者以上の方は読み飛ばしてください。
初心者のための飛行機の撮り方
さて、皆さんは飛行機を撮影するときは、カメラのモードは何を使用していますか?
M(マニュアル)・A(絞り優先オート)・S/Tv(シャッター優先オート)・P(プログラムオート)・AUTOと色々ありますが、使いこなせているでしょうか。
初心者の方にとって、飛行機撮影の設定はハードルが高いかもしれません。しかし、今回紹介する2つのモードを極めることによって短時間でマスターすることができるようになります。
明日からすぐにマネできる方法なので、ぜひ試してみてください。
2つのモードとは?
今回紹介する飛行機撮影で使う2つのモードとは、シャッター優先モードと絞り優先モードです。カメラメーカーによって呼び方が変わってきますが、今回はSモード(シャッター優先モード)とAモード(絞り優先オート)に統一し説明していきます。
SモードとAモードとは何なのか違いを簡単にまとめました。
設定 | Sモード | Aモード |
シャッタースピード | 自動 | 手動 |
絞り | 手動 | 自動 |
ISO感度 | 任意 | 任意 |
簡単にいうとSモードの時は自分でシャッタースピードを決め、Aモードの時は自分で絞りを決めるということです。とはいえ、これだけでは使いこなせないので、追加で露出補正を設定する必要があります。
この露出補正によって、写真をどれだけ明るくするか暗くするかをカメラに指示します。細かい設定は、場所によって変わるので必ずこれでとは言い切れませんが、屋外の順光の場所では若干マイナスにし、暗い場所では少しプラスに設定します。
ISO感度については、経験での判断になりますが、分からないかたはオートで十分です。
さて、ここからはこれらの二つのモードの使い分けを説明していきます。
S(シャッタースピード優先)モードの使い方
飛行機までの距離が近い場合や飛行機の動きが速い場合に使うのがおすすめです!具体的な数値は、展望デッキからの場合は1/1000秒以上、距離が近い場合は1/1600秒以上に設定するといいでしょう。
このように着陸する飛行機のすぐそばから撮影する場合、飛行機は一瞬で通りすぎていくのでシャッターは早めに自分で設定しておきます。
この場所に飛行機を入れたいときにもSモードは便利です。
日中に流し撮りをする場合にも、シャッター優先モードを使うと便利です。
そして私の場合、夜に三脚を使用するシーンでSモードをよく使用します。今は停止しているが、すぐに動くと分かっている飛行機を撮影する場合は絞りを考えてる暇がないのでシャッター優先はとても助かります。
A(絞り優先)モードの使い方
Q:絞り優先モードをどのようなときに使うのか。
A:手前から奥までピントを合わしたいとき。(風景と絡めるとき)
Q:具体的な数値は?
A:どのような写真を撮るのかにもよりますが、絞り優先を使用するときは、F8以上は絞ります。
最新のレンズでは変わりつつあるようですが、レンズの最も画質のいい箇所はF5.6やF8くらいにあるといわれているので、画質を求めるならばある程度絞って撮影することをおすすめします。
飛行機の速度がある程度遅く、手前から奥までピントを合わせたいときは絞りを優先にして撮影を行いましょう。反対に背景をボカしたいときには、絞り解放付近で撮影しましょう。
まとめ
改めて、今回のポイントをまとめました。
シャッター優先オート
⇒飛行機の動きが速く見えるとき・設定を考えている時間がないとき
絞り優先モード
⇒風景を際立たせたいとき・背景をぼかしたいとき
この2つのモードを極めることができれば、撮影で設定に悩むことはありません。ストレスが減り、他のことに頭を使えます。ぜひ、撮影に活用してみてください。