こんな写真を撮れるようになる
夜景の撮る方の記事はインターネット上で検索すれば出てきますが、飛行機と夜景に特化した記事は少なく悩んでいる人も少なくないと思います。
今回の記事では、飛行機と夜景を撮る方法について準備編から実践編まで解説していますので、皆さんの参考になれば幸いです。
(※今回は、流し撮りについては触れていませんのでご注意下さい。)
夜景と飛行機の撮り方
今回、飛行機と夜景の撮り方を解説するに当たり大きく3つのパートに分けました。
一つ目は、必要なものなどに関する「準備編」。
二つ目は、夜景を撮るためのカメラの設定についての「設定編」。
三つめは、実際に現場でどのように撮るのかを解説した「実践編」。
少しの知識はあるよって方は、全て読む必要はありません。
それぞれ読みたい箇所を目次から選択して読んでください。
準備編
「準備編」では、必要なものや事前に確認しておくべきことについて説明します。
必ずしもすべて揃える必要はありませんので、各自予算に合わせて選定してくださいね。
三脚
夜景を撮るにあたり必要なものとして一つ目は三脚。三脚は一台持っていてほしいものです。
三脚には種類がありますが、できればカーボン三脚の方が安定しおすすめです。
値段もものによりますが安いものだと5000円くらいから購入することができます。
三脚を持つことで本当に世界が変わるのでぜひ持っていてほしいです。
↓↓約60cmまで縮み、一脚にもなるカーボン三脚↓↓
↓↓アルミ製三脚はカーボンに比べて軽いことが特徴↓↓
今回の記事では、三脚を使った方法と手持ちで撮影する方法について説明しているので三脚をまだ持っていない方でも安心して読み進めることができます。
リモコン・レリーズ
二つ目は、リモコン(レリーズ)です。
最近のカメラでは、リモコンの代わりにスマートフォンのアプリからリモート撮影ができるのめ必要はありません。
その機能が付いていないカメラの場合は夜景を撮影する際、僅かな振動でもカメラに響き、写真がぶれてしまうのでリモコンはあった方がいいです。
↓↓Nikonのリモコン(レリーズ)↓↓
※対応機種要確認
忍者レフ
忍者レフは窓越しで撮影する際に便利なアイテムです。
黒い面を窓側にして穴にレンズを入れることで、ガラスの反射を防ぎながら撮影することができます。
室内から飛行機を撮影する方や機内で撮影する方におすすめのアイテムです。
黒い上着などで代用もできるので必需品ではないです。
撮影場所の確認
場所によっては、三脚を使用できないところもあるのでホームページなどで事前に確認しておきましょう。
Google mapのストリートビューを使ってシミュレーションもいいですよ。
設定編
続いては、三脚を使った時と手持ち撮影の時のカメラの設定について解説します。
シャッタースピード
シャッタースピードは手持ちと三脚ありでは大きく変わってきます。
手持ちでは焦点距離によってシャッタースピードを決めます。
一般的に、焦点距離が50mmの場合1/50秒以上速さでシャッターを切る必要があると言われます。
単焦点などのF値が明るいレンズではこの方法で撮影できますが、望遠ズームレンズで飛行機を撮る場合は焦点距離がある程度必要になるのでこの法則は使えません。
そのため、シャッタースピードに関しては自分の止めることのできる長さで調整する必要があります。
おそらく1/15~1/50くらいでしょうか。
カメラやレンズの手振れ補正機能によっても変わるので具体的な数値は人それぞれです。
また、手ぶれ補正機能の付いていない単焦点レンズであれば1/125秒以上を確保できるとある程度の明るさで被写体をブラさずに撮影できます。
三脚を使用する場合は、2パターンあります。
一つ目は、静止している飛行機を撮影する場合。二つ目は、これからすぐに動く飛行機を撮影する場合。
一つ目については、10秒以上でシャッターを切るようにしています。そうすることでF値をしっかり絞りことができISOを下げ高画質で記録することができます。
しかし、周りの飛行機や車の動きが光跡(線)として残ってしまうので注意が必要。
二つ目について、シャッターを切っている間に飛行機が動いてしまう可能性があり、手持ちでは自身がないと時に使用します。
シャッタースピードは、大体1~3秒に設定します。
この場合、シャッター優先モードを使うとF値はカメラが自動で設定してくれるのでおすすめ。
F値(絞り)
手持ちの場合は、絞りは開放または1/3段絞り撮影します。
開放では明るく撮影できますが、ライトが丸くにじんでしまうので少し絞った値にするのがおすすめ。
三脚の場合は、F8以上に絞ります。
どこまでピントを合わすのか、何秒シャッターを開くのかによっても変わってきますが、状況によってF10やF14まで絞り込みます。
F16以上絞り込むと画質が逆に劣化してしまうので最終手段として使うようにしましょう。
また、絞り込むことにより光芒(ウニウニ)が出るのでこれを撮影したい方はF8以上に絞るといいです。
ISO感度
手持ちで撮影する場合のISO感度は高いに越したことはありませんが、その分ノイズが多くなります。ISO6400~12800を使えれば、大体のものは撮れます。
三脚を使用する場合は、シャッタースピードが長いので低く設定することができます。10~30秒の場合100~200、1~3秒の場合は400~1000に設定するといいでしょう。
最近ではAIを使用したノイズ除去ソフトも豊富にあるので、撮影では高感度で撮影し後でソフトを使って後処理をするといいかもしれません。ノイズがあるけどブレていない写真とノイズは少ないが若干ぶれている写真だと、どちらがいいかっていう話です。
ホワイトバランス
ホワイトバランス(色温度)に関しては、手持ちと三脚使用時のどちらも同じ設定です。ホワイトバランスは撮影場所の光によって使い分けます。夜景の時は白熱電球などで青っぽく撮影するといいです。
色温度の感覚がない方は、カメラのオートホワイトバランス(ホワイト優先)を使って撮影しても問題ありません。また、様々な色温度で複数枚撮影できるとよりいいでしょう。
しかし、時間がないときなどは、1発で決める必要がありますよね。
そのようなときには、RAWで撮影すると後からホワイトバランスを変更できるので、その場ではカメラのオート機能で撮影することが最も賢いやりだと思います。
実践編
三脚をセッティング
三脚は足の太い方から順に伸ばしていきます。しかし、足は必ず全て伸ばす必要はありません。撮影環境に応じて長さを調整しましょう。
三脚の前足が被写体側に向けるとまっすぐ安定した撮影ができます。この際に、水準器で水平を確認しましょう。
レンズの手振れ補正をオフ
手持ちの方は、手振れ補正をオンにしてください。
三脚の方は、長秒露光する場合手振れ補正が作用してしまう写真が微ブレしてしまうので必ず手振れ補正はオフにしましょう。
リモコンでシャッターを切る
カメラの設定を終えたらいざシャッターを切ります。この時シャッターはリモコンできるようにしましょう。(アプリでも◎)せっかくの写真がブレては勿体ないです。
リモコンがないかたは、ミラーアップ状態で撮影するとシャッターの振動が伝わりづらいです。
ミラーアップ機能のないカメラではセルフタイマー(2秒)で撮影することによりブレは最小限に抑えることができます。
まとめ
手持ちで撮影する際は、できるだけISOを上げてブレないシャッタースピードで撮影しましょう。(参考:焦点距離35mm→最低1/35秒以上)
三脚を使ったバルブ撮影では、10秒以上露光させ絞って撮影しましょう。
微ブレが起きる場合は、リモコンやセルフタイマー、ミラーアップ撮影機能を使用しましょう。
また、三脚を使って撮影する際は、他の人邪魔にならないように気をつけて撮影しましょう。