【初心者必見】シャッタースピードの決め方を分かりやすく解説 | ヒコーキの撮り方
飛行機写真をバシッとシャープに撮る。そのために一番大切な設定が「シャッタースピード」です。
時速数百キロで飛ぶ飛行機を、望遠レンズで狙う飛行機撮影。数ある設定の中でも、シャッタースピードのコントロールが一番重要になります。
コツさえ掴めば、初心者でも一瞬でピタッと止まったシャープな写真が撮れます。まずはその基本の仕組みから見ていきましょう!
まずはカメラのダイヤルを「シャッター優先モード」に合わせましょう!
- Sモード: Nikon、Sony など
- Tvモード: Canon、PENTAX など
このモードなら、自分がSSを決めるだけで、明るさはカメラが自動で調整してくれます。
基本の設定と2つのブレ

シャッタースピードとは、「カメラのシャッターが開いて光を取り込んでいる時間」のことです。
- 速いシャッタースピード(例:1/1000秒)
シャッターが一瞬しか開かないため、激しく動く飛行機も時間が止まったようにピタッと写る。 - 遅いシャッタースピード(例:1/30秒)
シャッターが開いている間に飛行機が移動するため、動きの軌跡がブレとして写る。
飛行機撮影の基本は、「シャッタースピードを速くしてブレをシャットアウトすること」です。まずは「シャッタースピードを上げれば上げるほどブレにくくなる」と覚えておきましょう。
飛行機撮影で起きる2つのブレ
被写体ブレ

被写体ブレは、飛行機の動くスピードに対してSSが遅いときに起きるブレです。
飛行機は時速200km〜300km以上の猛スピードで離着陸します。カメラ側で相当速いシャッターを切らないと、飛行機自身の動きについていけません。
背景は止まっているのに飛行機だけがブレているなら、間違いなく「被写体ブレ」です。
手ブレ

手ブレは、カメラを構えている自分自身の「手の揺れ」によって、写真全体が揺れてしまうブレです。
飛行機撮影では、遠くの機体を大きく引き寄せるために「超望遠レンズ」を使います。望遠レンズは画面が拡大される分、ほんのわずかな手の震えでも写真全体に大きく響いてしまいます。
手ブレを防ぐための昔からの基本ルールとして、「1 / 焦点距離(秒)以上のSSを保つ」という法則があります。
- 200mmの望遠レンズなら: 1/200秒より速いSS(1/500秒など)
- 400mmの超望遠レンズなら: 1/400秒より速いSS(1/1000秒など)
望遠になればなるほど、必要なSSも速くなります。
「画面全体がなんとなくボヤっとしているな」と感じたら、使っているレンズの焦点距離に対してSSが遅くなっていないか確認してみましょう!
基本の設定を解説
飛行機写真の基本は、「機体の動きをピタッと止めて、ディテールまでシャープに写すこと」です。まずは失敗しない基本の数値と、飛行機との距離・動く向きに応じたSSの決め方を押さえましょう!
設定に迷ったらこの設定

「設定に迷って撮影チャンスを逃したくない!」というときは、SSを 1/1000秒〜に設定しておけば間違いありません。
離着陸時の飛行機は時速200km〜300kmほどで動いています。1/1000秒以上の超高速シャッターを切ることで、被写体ブレも手ブレもまとめて防ぐことができます。
距離と動きの向きで変わる設定
飛行機と自分との「距離」や「飛行機が動く向き」によって、必要なSSの基準は少し変わってきます。
飛行機との距離が近い場合

飛行機が自分に近いほど、ファインダー内を横切るスピード(体感速度)は一気に跳ね上がります。被写体ブレが起きやすくなるため、SSを通常よりさらに一段階速く設定するのがコツです。
飛行機との距離が遠い場合

飛行機自体は高速で飛んでいても、遠くにある場合はファインダー内の移動量が少なくなります。体感スピードが遅くなるため、少しSSを下げてもピタッと止まった写真が撮れます。
タキシング(地上走行)中の飛行機

地上を走るタキシング中の飛行機は、時速20km〜30kmほどの低速で移動しています。空を飛ぶ速度に比べて圧倒的に遅いため、SSを1/500秒以下まで落としても十分ブレずにシャープな写真が撮れます。
シャッタースピードの応用編
「ピタッと止める撮影」に慣れてきたら、あえてSSを遅くして躍動感や幻想的な雰囲気を演出してみましょう。表現の幅が一気に広がります!
プロペラ機

プロペラ機を1/1000秒などの速いSSで撮ると、プロペラが完全に静止して「空中でおもちゃのように浮いている写真」になってしまいます。
プロペラの回転感を残すには、SSをあえて下げるのがコツです。最初は1/250秒あたりから試し、慣れてきたら徐々にSSを遅くして、プロペラが綺麗に円を描くラインを探してみましょう。
流し撮り

流し撮りとは、飛行機の動きに合わせてカメラを横に振りながらシャッターを切る高度なテクニックです。
背景が流れることで、まるで時速数百キロで駆け抜けているかのような圧倒的なスピード感を表現できます。カメラをスムーズに振るスイングの技術が必要になりますが、決まったときのカッコよさは格別です!
長秒露光

太陽が沈んだ夜の空港では、SSを数秒間開く「長秒露光(ちょうびょうろこう)」が活躍します。
シャッターを開いている間、飛行機が動いた軌跡がそのまま「光の線」として写真に残ります。手持ち撮影では絶対に手ブレするため、三脚でカメラをしっかり固定することが絶対条件になります。
注意点

シャッタースピードを上げすぎると…
「ブレが怖いから常に 1/3200秒 や 1/4000秒 の超高速シャッターで撮ろう!」と考えがちですが、実は注意が必要です。
SSを速くしすぎると、カメラの中に光が入ってくる時間が一瞬になります。その結果、写真が暗くなるのを防ぐためにカメラが自動で「ISO感度」を跳ね上げてしまいます。
シャッタースピードを下げすぎると…
プロペラ機の撮影や流し撮りのためにSSを「1/125秒」や「1/30秒」などに下げるときは、レンズやカメラの「手ブレ補正」の設定を確認しましょう。
手ブレ補正は通常とても頼もしい機能ですが、カメラを横に振る「流し撮り」の最中に通常モードのままだと、カメラが「激しい手ブレが起きた!」と誤認して横揺れを強引に止めようとし、かえって写真がガタガタにブレてしまうことがあります。
まとめ

今回は、飛行機撮影で最も重要な「シャッタースピード」の基本と設定のコツを解説しました。最後に大切なポイントをおさらいしておきましょう!
飛行機撮影は、シャッタースピードの仕組みさえ理解できれば、初心者の方でも見違えるようにシャープでカッコいい写真が撮れるようになります。
まずは空港の展望デッキや撮影スポットに出かけて、基本の「1/1000秒」でバシッと止まる快感を体験してみてください!